After Talk

広場と港街の中間あたり、住人達が暮らす家があった。

一人は、白銀の短髪に新葉を思わせる緑のローブを纏った細身の女。

一人は、黒い髪に、黒ずくめに赤が映える服のすらっとした男。

一人は、澄んだ水色・透けるような黄緑の形容し難い髪を結った小さな女の子。

三人は似ても似つかない。
しかし彼らはここに集う、風に導かれるままに…

【After Talk―舞台裏。】

カティーナ「シェリスおねぇちゃん、ガルドおにぃちゃん、ちゃんと日記書かなきゃだめなの!」

ガルド「……」
シェリス「カティーナちゃん、水晶球を使ってまで連絡してくるなんて、
よっぽど僕たちの冒険報告が楽しみなんですね(にこにこ)」
ガルド「(コーヒーを啜り)」
シェリス「…あの、ガルドさん？僕たちの話し聞いてます？」
ガルド「ん……ああ。(コーヒー飲み干し)聞いている……カティーナ、すまぬな、俺とて暇ではない故―許せ…」
シェリス「僕も…データ整理が…ごめんね、カティーナちゃん。」

カティーナ「(謝罪は納得したのでスルー)海ー楽しいよー♪おかしいの!あれとそれと…これが…綺麗なの!…あとね!…(ぺらぺら)
(ザーザー…プツッ、通信が切れた)」

ガルド・シェリス「………」シェリス「いま、海は…」
ガルド「…興味が湧かんな」
シェリス「あら？ガルドさん海(もとい密林や火山)似合いそうですよ」
ガルド「……エルフ、楽しそうだな。ん？俺は行かぬよ、…おそらく…シェリスは、行かないのか？」
シェリス「(視線を外す為からになったティーカップをさげながら)僕も興味が湧きませんね。
(故郷を回想し)海…(ガルドのほうを向き)苦手なんですよ(クスと笑い)」
ガルド「…ふ、貴女も大変だな。」

こんな感じで彼らの日常は繰り返される
次の風が向かう先は…

After Talk END